手話~僕等のカタチ~
はぁ…と頭を掻く。
そんな俺の目の前では……
落ち込んでる慎司に笹村が、
『大丈夫ですか?』
と心配していて、慎司はそれにコクコクと頷いている、という…
……なんか俺が悪いみたいじゃん。
少々罪悪感を感じながら、俺は黙々とパンを食べ続けた。
***
昼休みも残り10分になったとき。
…あっ、そうだ。
慎司のおかげで今日一番の目的を忘れるところだった。
隣にいる笹村の肩をトントン。
彼女の視線がお弁当から俺に移る。