電波的マイダーリン!
いつもと変わらない街並み。
朝日が反射して、キラキラと輝いている風景。
…不意に、不思議な感覚に陥った。
あたしは何をしているんだろう?
あたしはどうしてここに居るんだろう?
自然と沸き上がってくる疑問に、自分が一番驚いた。
どこか自分の一部が、他人になったみたいだ。
ベランダの柵に寄りかかり、そんなことを考えていて。
ハッとして振り返った。
長時間ここでこうしていたような錯覚に戸惑い、けれど、
いつの間にかソファーで眠っていたカイトに、微笑みが零れたのは事実。
奥の部屋から毛布を持ってきて、静かにカイトに掛けてあげる。
あたしはその脇に座り込み、ソファーに腕を乗せて、そこに顔を乗せた。
カイトはこちらを向いて寝ていて、毛布で隠れた目から下。
なんだかその様子が子供みたいで可愛い。
あたしはそっと、カイトの黒髪に触れた。
柔らかくて、さらさらしてる。
…泣きたくなってしまった。
「…カイト…ありがとう…
……ごめんね…」
あたしの“過去”に…
巻き込んでしまって、ごめんね。