電波的マイダーリン!
そんなこんなで教室に辿り着いたあたしと花梨は、あたしの隣の席を見つめて唖然とした。
カバンがない。
カイトの姿が……ない。
「…遅刻かしら。それとも休み?」
あたしの隣で眉を寄せる花梨。
あたしはポッカリと空いた席を見つめ、思考回路をフル回転させる。
カイトが休み?
ちょっと待って?
なんで休み?
病気?
事故に遭ったとか?
やっぱり…
ゲームオーバー…?
考えるより、先に体が動いていた。
「あっちょっと千早!?」
踵を返し、猛ダッシュで廊下を駆けていくあたしの背中に、花梨の声がぶつかって遠ざかった。
階段を転げ落ちるみたいに駆け降りていたあたしは、バッタリ遭遇した真中先生を通り過ぎようとして振り返った。
「先生!!」
「榊!?お前そんな速く走れたのか!?誰かわかんなかったぞ!?」
「急いでるんです!!それより、カイト休みですか!?」
「カイト…?あぁ、一ノ瀬か。いや、そんな連絡は入ってないが…」
「あざしたぁー!!」
「ってどこ行く気だ貴様ぁ!!!?」
真中氏の怒鳴り声から逃げるように、あたしは階段の踊り場から、下の踊り場へ飛び降りた。