バー恋 ~文字が色を放つ時~
 先日の事は何も言わずにいきなり、そう言った。


「仕事終われば大丈夫だけど……」


『そうか、よかった……』



 翔吾は淡々と時間と場所を告げると、静かに電話を切った。

 何かが違う……。直感的にそう感じたのは間違いじゃない。
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