北十字学園探偵部
ノックの音がした。

「どうぞ」
のぞみがいった。

ガチャ。

女子生徒が一人部屋に入ってきた。

優介はあわてて姿勢を直し、「どうぞ座って」いった。

優介とのぞみはソファーに座り、私はパイプ椅子に座った。

「本日はどういったご依頼で?」
低い優介の声。

「あの、猫探しをお願いしたいんですが」
「猫?」
のぞみがいった。
「はい。うちのゴンザブロウ3世がいなくなったんです」

私は吹き出しそうになった。
ナイス、ネーミング!
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