北十字学園探偵部
「基本は聞き込みだ。情報をいかに多く持つか、これがもっとも大事だ。丁寧に話を聞いていくと、だんだん色々分かってくる。嘘をいってるのも見分けがつく」

なるほど、メモメモ。
あ、私何やってるんだろう。
めっちゃ真面目じゃん!
ちょっと楽しいかも。

河川敷にある空き地に私たちはたどりついた。

な〜ご、な〜ご。

いるいる。でも姿が見えない。

「先輩、どうやらしげみに何匹か隠れてるみたいですね」
「そのようだな」

のぞみはバッグからおかかを出し、地面に置いた。

な〜ご、な〜ご、なご!

しげみから四匹出てきた。

「あ!」
首輪をつけたのが一匹いる。三毛、尻尾は短い。間違いなさそうだ。

「南雲! 捕まえろ」
「は、はい!」

おりゃ!
後ろからゴンザブロウ3世を捕まえた。

フーッ!!

ほほをひっかかれた。
3世の首輪にリードをつけた。

「よくやった、南雲」
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