BLUE SOWRD
「にッ2020年・・・?」

「なんだよ、知らなかったのかよ。今は2020年だぜ」

まさか・・・私は未来に来てしまったのだろうか・・・

そんな、私は普通に生きていたというのに。

「ここはどこなんでしょう?教えてください。」

「なんだよ。まぁなんも訊かねぇけど。ここは新潟だよ。まぁ今はもう何もねえけどな。」

新潟・・・?本当にここが?私の町?建物はマンションくらいしかないこの淋しい町が?

じゃあ私は12年前から私だけ時が止まってしまったということ?

「・・・お前が知ってるかわかんねえけど、知らなそうだから言っとく。12年前にこの土地は死んだ。ここは亡くなった町なんだよ。」

「亡くなった・・・町?」

「そう、亡くなった町。外見てみろよ」

恐る恐る窓から外を見た。

すると私の知っている場所とは思えないほど、この土地は面影をなくしてしまっている。

「どうして・・・」

まるで本当に死んでしまったかのように。
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