まんまと罠に、ハマりまして
月曜日。


「………………………」
「大丈夫か、渡来?」


私が目を覚ましたのは、もう日付が変わる頃。
しかも…。


「!」


課長のベッドの上で。


「す、す…!」
「す?」
「す……!」


その状況に、あまりに気が動転して。
ただ金魚のように口をパクパクするばかりで、


「渡来?」


すいません!の言葉を、発することが出来なかった。

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