まんまと罠に、ハマりまして
今日来たのは湖。
確かにちょっと風は強いけど、天気が良くて気持ちいい。
ちょっと辺りを気にしてみたけど。
やはり知り合いはいなさそう。


「あっ。遊覧船」
「乗る?」
「はい!乗りたいです」


何気に、課長との初デート。


「ちょうど受付中みたいだな」
「ほんとですか?いいタイミングでしたね」


これを機に、敬語からも脱出できれば…
なんて密かに思っていたりして。
そうすれば、課長もまた、喜んでくれるんじゃないかって。


「行こうか」
「はい!」


もう少し、


─距離を縮めたいな


課長と過ごすうち。
自然と、そう思う事が多くなっていた。
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