まんまと罠に、ハマりまして
恋愛偏差値、ゼロ?
「お、おはようございますっ」


次の日。
いつものように出社。


「…おはよう」


そして、課長に挨拶。


「渡来さん、大丈夫?昨日、何かあったの!?」


おはようございます、と席につくなり。
隣の小杉さんに声をかけられる。


「いつも以上に声、裏返ってたけど」
「…そう、でした?」


とりあえず、大丈夫です、書類整理の手伝いだけでした、と答えて。
私は仕事に就いた。

ほんとは全然、


─大丈夫じゃないですけどーーー!


心の中で叫びつつ…。

そう。
私は全然、大丈夫じゃなかった。
自分でも、驚く程に…。
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