2番目の彼女。

幼馴染くん。


 「ハナー。何組だった?」
 「1ー」





 
 1年1組、一番下。



 わたしは、出席番号が最後じゃなかったことが一度もない。



 名字が“和南城”なんだから、しかたがないんだけど。






 「ふーん。俺3組だった」
 「良平、4年間連続3組?」






 彼、柴野良平。



 わたしの幼馴染。



 幼稚園、小学校、中学校とずっと一緒。



 さすがに高校は同じじゃないだろうと思ってた。



 わたしの志望校――ここ、秀明高校は、地元ではそれなりに名前が知れた良い高校。



 良平はサッカー大好き人間で、勉強なんて二の次。



 ずっと成績は悪かったから、きっと、どこか運動部の強い高校に推薦で入るんだろうなって思ってた。



 秀明は、部活の成績が悪いわけじゃないけど、ここよりもっと家から近い場所に全国大会に出場するような高校もあるから、良平はそこを目指すと思ってた。



 腐れ縁としかいえない関係も遂に終わると思ったのに。



 何故か、良平がいた。
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