【完】こいつ、俺のだから。
「で、何?話って」
クルリと振り返り、メイド服のフリルを揺らした光はニヤニヤと嬉しそうに笑ってる。
「……なんで笑ってんの?」
「んー。だって仁菜からあたしに話してくれるなんて、すごく嬉しいなって思って♪」
「まだなんの話かわかんないでしょ」
「わかるよ。いつもひとりで我慢しちゃう仁菜が、あたしに話したいって思う程の話でしょ?」
……図星すぎて、ドキッとした。
やっぱ光にはかなわない。さすがあたしの友達だ。
あたしのことをよく知ってくれてる。