【完】こいつ、俺のだから。
番外編

俺のって印





とある休日。佐野の家にて。



現在、あたしは窮地に立たされていた。




「さ、佐野〜……」



おそるおそる佐野に声をかけてみるが、佐野はまったくこっちを見向きもしない。


あたしに背を向けたまま、だんまりだ。



ずいぶんと怒ってる……というよりは拗ねている様子。



なぜなのかはわからない。



だけど佐野がご機嫌ななめなのは、ここに着いてすぐの出来事だった。



今日は佐野の家で、あたしが買った例のDVDの続編をふたりで鑑賞する約束をしていた。



しかし、あたしは佐野に内緒で楢崎と光も誘ってしまい、

さっきまで一緒にワイワイとこの部屋でDVD鑑賞をしていたのだ。



……そのときから佐野はもう、こんな状態でずっと無言。



異様な雰囲気を察知したふたりは、DVDを観おわるとあたしを生贄にしてそそくさと帰ってしまった。



この薄情者……っ!!



< 399 / 418 >

この作品をシェア

pagetop