引き籠もりの双子の姉を救った俺。
「サンタさんが来るみたいだよ」
「へぇ。プレゼントとかあるのかな。
でも用意できないか?」
「お菓子とかじゃない?」
由紀は少し参加したそうにしてる。
けど、子どもばっかだし、
という感じだ。
「行く?見るだけでも」
と、声を掛けると由紀は
分かりやすくコクコクと頷いた。
「メリークリスマ〜ス!」
白いヒゲをつけたサンタがやってきた。
定番の、大きな白い袋を背負って。
今日のために設置された
ステージへと上がる。
由紀は目を輝かせている。
サンタの目を見たら、ふつうに青くて、
高い鼻など、顔立ちからして
外国のおじさんのようだった。
すごいな。なんか。