引き籠もりの双子の姉を救った俺。







ベッドにダイブし、

枕に顔を押し付けた。








「私の気持ちも知らないで…」








ほんとは、気が気じゃなかった。

ヤナギダさんが、家に来てから。






でも、これで諦められるならと思えたから

広樹が導いてくれたから…、
落ち着けていたのに。







駄目だよ。


そんな風に触れてしまったら、
私は駄目になる。













私をベッドに引き込んだとき
力強かったから男の人なんだ、と思った。





触れた唇は、温かかった。





あんな甘美な味、知らなかった。













やっぱり、好きだと思った。








あなたが双子の弟でも─────────。










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