引き籠もりの双子の姉を救った俺。





ちょっとしたことが原因…か。




美穂も、そういうのなのかもな。

本人はいじめとかじゃないって、
否定してたし、それが本当なら。





「広樹好きなの? オネーサンのこと」




「はぃ??」





俺は太一の質問に目を丸くする。




「いやいや、姉弟だし、さらに双子だぞ?
ないないない絶対ない」




「やたら気に掛けてんじゃん。
今思えば、前もそんなこと言ってたよな?」





太一は割とガチで聞いてるらしく、
悪寒がする。 もうすぐ冬だしな。





「姉がどうのこうのって。
そのときは別に深く気にしなかったけど…」





「せめて、普通に、
家族として好き、とかだと思えよ。

そんなの、なんかの小説かアニメだけだろ!」





「えぇ〜?そうかなぁ?僕も広樹が、
オネーサンのこと好きなのかと思ったよ」





ニヤニヤしながら、満もそう言ってくる。


こ、こいつら…!




< 22 / 263 >

この作品をシェア

pagetop