引き籠もりの双子の姉を救った俺。






大好きな二次元や、ネット、アニメ、
漫画に小説は、この部屋に“引き籠もり”を
始めて以来、手放せないものとなっていた。



周りから見たら、白い目で見られるのは
分かりきっているが、それらは、
私にとっていわば精神安定剤のような

そんな立ち位置だった。





前から好きだったわけじゃなく、
寧ろ、興味すらなかった。




けれど、引き籠もりを始めて、
永遠に感じられる虚しい時間を
潰せるものなら、と思い、


手を出したのだ。




意外にも面白く、いつしか
アニメたちのために部屋から出ることは減り


そして、引き籠もりから
抜け出すこともできなくなってしまった。




社会でなんの役にも立たない
生かされるだけの人間に、

なってしまった。





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