紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「優羽…ぜーんぶ、人間だし、作り物だし」

分かってるけど…けどぉ…。

怖いもんは怖いー!

「はぁ…もう飽きた」

「へっ?きゃあ!」

地面から足が離れた。

「走るぞ!」

「えっ…」

只今、担がれてます…。

「行くぞー♪」

「キャァァァァ!!怖いー!」

先生は私の言葉を無視して走り出した………。


「もぉ…無理…」

「俺も…無理…」

私と先生はぜぇはぁ…と息をする。

「よっし…次…行くぞ…」

「えぇー…ムリィ…」

先生は私の腕をしっかりと掴んで、歩き出した。

先生………?

何か…いつもと違う…。

いつもの先生はもっと落ち着いてて…

私のペースに合わせてくれる…。

< 259 / 285 >

この作品をシェア

pagetop