貴方を忘れない
学校が終わる夜9時
さぁ彼に電話を…
と、電話を見ると着信が…。




『コバヤシさん』



液晶に
見慣れた名前がうつる。

え?なんで?
と、思いつつも
お世話になったし
お礼も言ってなかったし
とにかく出よう…と
受話ボタンを押した。

「もしもーし、コバヤシです
発信にも着信にも
番号残っててさ!
元気ー?」

「あ、はい!
おかげさまで…
色々ご迷惑おかけして
すみませんでした。」


「いや~
気にして無いよ。
むしろ番号ゲットだし(笑)」

「…え?あはは…。
まぁ
彼とも
連絡取れるようになって
やっと一息って
感じですよ~」


「へ~…
仲良いんだね…。」


「ですね~
喧嘩もしますけど
それがあるから
すごい
バランス取れてる
感じですよ。」


「ふ~ん…。
あ、そういや写真見たよ。
好みだったわ~(笑)」


「…そうですか?
ありがとうございます。」

話して居る内に
嫌な予感が過ぎる。
コイツ口説こうとしてる?
それとも悪戯?



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