first love~世界で一番素敵な初恋~


集合時間が近付いてくると私服姿の女の子達がぞろぞろと集まり出し、レギュラー陣に声援を送る。


「試合、頑張ってください!」


「応援してます!」


などの声と共に黄色い声が聞こえる。


「ありがとう。」


レギュラー陣も女の子達に気付くと声援に応えてるみたい。


「唯那、集合だって。」


レギュラーの一人に呼ばれてコートに出ると、ぞろぞろと歩く足音が聞こえてくる。


鵬龍学園のテニス部はレギュラー陣と思われる人達はジャージが違っていて一目で今日の対戦相手なんだと分かった。


その中で一際目立つオーラをしているのが真ん中に立ってる人で、彼が部長だということは一目瞭然だった。


これが全国トップレベルのテニス部…………


レギュラー陣のファンである女の子達も彼らをみて見て思わず黄色い声を上げていた。


「皆、格好良すぎる!」


「特に真ん中の人が超イケメン!」


確かに女の子達が騒ぐのも分かるけど、私はあのお金持ちの雰囲気はつくづく苦手だと思う。


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