笑顔~ほろにがココアは大人の味~



「え、会長⁉︎」

桐生先生が慌てて駆け寄ってくる。



「ごめん、苦いのダメだった?」


優しく聞いてくれるけど、涙は止まるどころか次々に頬を伝う。




「一ノ瀬…」

困ったような戸惑ったような桐生先生のそのひと言で、わたしの中で何かがプツンと切れた。

もう涙は止まらない。3ヶ月間溜めていたものが、嗚咽とともに次々と流れ出てきた。



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