トライアングル
「鈴ちゃん、そんなイヤな顔

しないでよ…。

マジで、傷付くから」



大倉くんは、遠い目をした。



「そんなことないって。

何に出ようかな」



私は、心を読まれたと思って

必死に訂正すると

大倉くんの顔は、一気に明るくなった。




「俺はねー。まずリレーに、

騎馬戦も出たいな。

あとは、障害物もいいねー。

あー悩む。」


「大倉くん、体育祭好きなんだ!」


「そ!鈴ちゃんは?」


「好きだよ。でも入学早々、体育祭が

あるとは思わなかったな」




そこへ、愛桜が私のところにきた。




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