トライアングル
担任らしき人が入ってきて、

体育館に移動した。


「鈴、どーしたの?」


「え?…あ、ごめん。

考え事してた」


「直くん?」


「うん…」




式の間も、直のことばかり考えていたら

いつの間にか、終わっていた。


入学式が終わり、教室に戻って


席に座ると、肩を叩かれた。



横を向くと、爽やかな男の子が

こっちを見ていた。



「俺、大倉優希(おおくらゆうき)!

ヨロシクねー」


「あっ。私は、如月鈴。ヨロシクね!」


「鈴ちゃんね、朝、入ってきた時から

話したかったんだ!隣の席なんて

ツいてるなー!」




うわー、綺麗な顔だな〜。

アイドルみたい…。

私は、思わず見惚れてしまった…。







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