君がのこしたもの
第二章 告白
ダメなの、どうしても




もう、我慢の限界だ















放課後はグランドや道路がグシャグシャに濡れてしまうほど激しい雨が降っていた。









「ねぇ友梨…お願いがあるんだけど…」


「え……なぁに?」




少し怯えた感じで聞き返した。
また同じ事を言うんじゃないか、と。




だけど予想は外れた。

由里は少し顔を赤くし、そっと口にした。











「これを渡してきて。…雅史君に。」


「えっ、すごいよ由里!!いよいよ伝えるんだね!!」


由里の手を取って褒めた。




「…違うの、伝えて終わりにするの。」



「……え?」



「雅史君は誰にでも優しいし、勉強もスポーツも出来る…だから大好きだけど…」


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