JUNK LAND【→】

被害者側の最高裁への上告において、マスコミを含む世論のサブテーマ。

それは『死刑』であるか、『そうでないか』である。

言い換えれば、『殺せ』『殺すな』の短絡的な極論の客観的討論であるが、“罪”に対しての“罰”の比重の問題の論議は交わる事を知らない。

『無期懲役』で一旦幕を降ろしたこの裁判は誰しも完全な終了であるとは思わなかった。

最高裁での最終審議は明らかだと思っていたからである。

しかし『有罪』であるか『無罪』であるかの論は交わされる事はなかった。

無論、誰しもが『殺害』と云う大前提は確固として認識していた為である。

正義と悪の図式。

彼はただ“悪”なのである。


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