JUNK LAND【→】

人の欲と狂気は潜在的な位置に存在する。

“陰と陽”の“正と否”
この関係が不可思議でなく不可解だ。

─黒男の正義と偏った概念。

─スティッチの破壊癖と罪悪感。

─クレアの純心と依存、劣と悦。

─ノーラの社交性と自己中心的思考。

─吉行の虚無感と求愛願望。

─詩織の純愛と性欲。

─正人の鈍感力と無責任。

─サーの職癖の極。

─カムの先見の妙。


陰と陽が正と否と云う訳ではない。

しかし誰しもが心の中に陰陽を合わせ持ち、正否を区別しながら生きているような気がする。

意識して身に付ける事の出来ない“陰陽”が人を悩ませ苦しめるのではないだろうか。


< 508 / 513 >

この作品をシェア

pagetop