ツンデレ彼氏をデレさせろ。
ないんっ!

意識。

【朔Side】



李斗は、深津と生徒会長と一緒に、
パーティーが終わるまで
私を待っていてくれた。



二人は
「お幸せに〜」なんて言って、
帰って、
李斗と私は二人でいつものように
帰路について、
(稽古は時間がないので、
今日はナシ。)
李斗も私を送り届けてくれると、
帰っていった。



私が家に着いて、しばらくして。
ケータイに着信が。



「もしもし?」



「あー、朔?
今日さー、帰ってケータイ見たら、
ママが、
『朔ちゃん家でゴハン食べてね。』
って、メール入ってたんだー。
だから!今から行くからー!!」




「え、あ、ハイハイ。
わかったよー。」



こーゆー日は、よくある。
私の家と爽の家は、
家族ぐるみの付き合いで、
両親も仲が良い。
だから、親が仕事で忙しい時は
どちらかの家に居候し合ったり、
ゴハンを一緒に作って食べたり、
よくすることである。



ー“確か、今日は、
お母さん休みだったから、
夕飯ちゃんとあるなー”なんて、
思いながらリビングへ進む。



「ただいまー。」



「あ、おかえり、朔。
今日、爽ちゃん来るね。」



「うん、らしーね。
オバチャン、忙しいの?」



「みたいねー。
今日も徹夜だ終わらないーって
嘆いてたわよ。」



「へー、そーなんだ。」



「ハイ、夕飯できたわよ。
今日は、
ハンバーグとポテトサラダよ。
二人共、好きでしょ?」



「うんっ!!わーいっ!!!
爽来る前にもう食べたいし!!」



「そんなこと言ってないで。
…っていうか、朔、貴女、
部屋は綺麗?
爽ちゃん来るのに汚かったら
恥ずかしいわよ?」



「うわ、ヤバイ!!
散らかしたままだ!
掃除してくる!!」



ーとのことで、私は、
慌てて自室の掃除にかかりました。





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