僕と君の365日

「な、なななんで知って.....」


「メアドに強調されてるし。」

「えっ!ああ、そうか。」

てか、逆に知らなかったの?

「桃琉、俺、今日、めっちゃ楽しかった。」

「私も。」

昔のことを忘れられたから。他のことを考えていられたから。

このとき桃琉が同じこと考えてたなんてな。

「手首、痛かったら病院行けよ。」

「ありがと。」

ふんわり微笑む桃琉は可愛いんだな。と思う。

「じゃあ、また明日。」

「うん。また明日ね。」

俺は反対方向を向いて歩き出す。数歩歩いて振り向くと桃琉はアパートに入っていっていた。

「生きてる...」

その事を確認してまた、俺は歩き出した。





< 51 / 166 >

この作品をシェア

pagetop