手にしたあとは?〜積み重なってゆくもの〜

「はっ…カッコ悪いとこ見せたな…」



私は首を横に思いっきり振って、ゆっくり大樹さんに近付いた。




「大丈夫…?」





そっと大樹さんの口元に触れる。






その手を、上から大樹さんの大きな手が包み込んだ。





「華乃…」




大好きな大樹さんの瞳…



いつかの様に私が映ってる。















「好きだ…」






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