十五晩瞳の奇跡
Target
「ここは…?」


気が付くと私は駅前のデパートの屋上に居た。


髪を一つにに束ねた金メッシュの男性がフェンスに腰掛けている。


「こんにちは、君が今回のターゲットだね。」


彼はぴょんと飛び跳り、私の目の前に現れた。


「俺は璃兎(リト)。兎の化身なんだ。」

彼のルビー色の片目がじっとこちらを見つめた。


「化身…?」


まるで夢を見ているようだった。人間じゃない、動物でもない…それでいて外見は全くの人間。


「まぁ…信じられないのも当然だよね。」


しかも私、さっきまでお店に居たのに何で急にこんな所に…?


「それじゃ、ゲームを始めようか?」


彼は首にかけた時計を確認し、ボタンを押した。
< 7 / 13 >

この作品をシェア

pagetop