【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「…汚れたところ洗い流さなきゃ」
ポツリと力ない声が聞こえ、水道へと向かう結衣をジッと目で追う。
ビッコを引きながら歩く結衣。
膝がかなり汚れていて、そこから血が流れていた---
さっきの男らが結衣にケガをさせたのか?
幼なじみのその姿に急いで駆け寄ろうとしたが、出来なかった。
「…っ、うぅ…ッ…」
この時、初めて結衣の泣いた姿を見たような気がした。
そしてただ、唖然と耐えている結衣を見つめる。