【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「お願いがあるの」
「お願い?」
楽しそうに滑り台を滑り終えた女の子が、立ち上がる。
それを目で追いかけていた俺の目が見開き、瑞希へと視線を向けた。
瑞希の真剣な瞳を見たのがその日、初めだった。
俺だけを捕らえるその瞳…、
吸い込まれそうになる程の強い引力に、俺は引き込まれる---
ブラウンのその瞳が艶やかに揺らめき、俺はそれにただ見惚れていた。
本当に…、
綺麗だった---
「そう…、お願い」
「………」
一拍置いた次の瞬間、瑞希はまた言葉を紡ぐ。