【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「私は死になくない。諒ちゃんと未来に向かって生きて行きたいの」
『………』
「もちろん瑞希も一緒に」
そう言って私は、ソッと人形へ右手を差し伸べた。
ね、瑞希。
早く帰ってきて---
「瑞希のお母さん、待ってるよ」
『………』
「瑞希?」
黙り込んでしまった人形を不思議に思い、ジッと見つめている。
どうしたの、瑞希?
人形がキリキリと動き、そして私へと手を伸ばしてきた。
その手に触れる為、更に私も手を伸ばす。
人形の小さな手が、私の手に触れた---