【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「諦めないでッ!」
諒ちゃんの視線だけが、私に向いた。
力強い諒ちゃんのその瞳が、私に何かを訴えているのが分かる。
”お前だけでも生きのびろ”
そう言っているのが分かり、私は首を振った。
そんなの絶対イヤに決まってるでしょッ!
「諒ちゃんが死んだら私も死んじゃうんだからねッ!」
「…結衣、幸せになれよ」
「だから諒ちゃんがいなかったら………ッ!」
幸せになれるわけがないッ!
…そう言いたかったのに目の前の光景に、口が止まってしまった。