【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「木崎さん」
これって一体?
『隼人さん、何てバカなことを…』
『バカってひでぇな』
クッと笑った木崎さんが繋いでいない方の手を、瑞希の頬へと持っていく。
そして愛しい物に触れるかのように、そこを優しくなで上げた。
『………ッ』
ゆっくり頬を撫でていた木崎さんの手が瑞希の唇へと持っていき、軽く滑るように触れたあと離れる。
微笑む木崎さんに唖然と見ていた瑞希の瞳から、ポロポロと涙が零れ落ちていった。
そんな二人の姿に、私はただただ唖然と見ている事しか出来なかった。