【完】人形達の宴~通りゃんせ~









次は…、私?








私に触れている小さなその手は、私の肩を貫こうとしているのだろうか?




怖い…。







この悪夢のような現実に嫌気が差してきて、思わず両耳に手を当てた。





無意識に耳を塞いだのはきっと…、


現実を直視したくなかったからなのかもしれない。





それならば目を塞ぐのが普通なのだろうけど、それでも私が抑えたのは何も聞きたくないと思っている耳だった---


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