出会いの本〜出会えてよかった〜

2月も大分後半に差し掛かってきた

そのためか、私の住んでいるところには、もう雪は降らない


何気に雪は好きなんだけどなぁ


まぁ、そんなことはどうでも良くて、今日もまだ肌寒い登校路を歩く


相変わらず妹はクールビューティーでさ

私と妹はほんとそっくりなんだけど、お母さんとは全く違う顔つきをしている。


ここから読み取れるのは私と妹はお父さん似ということ。

弟はお母さん似。

妹も弟もそれなりの顔つきなのできっと両親が並んだら美男美女なんだろうなぁ

と、そんなことを思ったり、言われたりしたことがある。




妹とはいつも通り昇降口前で別れ、私は自分の教室へと歩を進める

憂鬱ではあるけれど。


2年生の教室が並ぶ廊下に差し掛かる


ん?

私は異変に気付く。

異変というか、いつもではありえないこと。


それは何かというと

人々の目線が私に突き刺さっていること。

グサッと。

人の目線に射られたことなんて数少ない私からしたらとんでもなくこれは異常だ。


まぁ、その理由はあらかた予想はつく。

水守とのことだろう



ホントは目線が突き刺さっていることがすっごく気になるんだけど、気にしない素振りで自分の教室まで歩を進めた。

音を立てないように教室後方の扉を開ける。



音をたてないようにしたにもかかわらず、クラスメイト達の目線が私へと注がれる


この時点で私はもうKOなのだけれど、こんなところでやられている場合ではないんだ!

と、半ば空元気を振り絞り窓際の自分の席へと辿り着く


ふぅっ……

朝っぱらから長い戦いだったと思う

前の席の3組の茶髪の女、ちゃぱ美がなにか言いたげな目で私を見ている。

が、あえて目を合わせない。

いや、合わせれない。


ようやくちゃぱ美からの圧力を回避したかと思いきや後ろからの刺客


「美冬~♡君意外とやるじゃあんっ♡」

なにがだよ。意外とって言うな!

一応聞いてみる

「な、なにがかな?」

そう聞くと崎森さんは不敵な笑みを浮かべて


「イケメンと付き合ってるんだね♡」

「え?だ、誰のことだろ~?」

とぼけるなよ、私。

ただ、あいつをイケメンと認めたくなかっただけなのかもしれない

「水守隼汰」

で、ですよねぇ~……

「何かの間違いだよねえ、ワタシの付き合ってるなんてねぇ……」

日本語を使うことが一瞬難しいと感じたのは気のせいか。


「だって、こんな地味で可愛くもなんともない私とみなさんの目から見たイケメンが付き合ってるなんてねぇ?」

まぁ、理由があってこそなんだけど。

それは、崎森さんには決して言えないこと


「それ本気で言ってる?」

崎森さんが、そう発した。

それはどういう意味だろうか

「それってどう言う意味?」

「だって、君のお父さ……」


キーンコーンカーンコーン


崎森さんの声を遮るようにチャイムが鳴る。


「また後で話そ」


そう言って私は崎森さんに作り笑顔を向けて前を向いた
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