【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


次の休みはどこにランチに行くかと相談したり、ショッピングの約束もした。

大和さんの旅行でも行くかというお誘いには


「それはお二人でどうぞ」と苦笑いをしたら


大和さんと春香さんは大笑いをしていた。


身体にこもっていた熱もエアコンとビールのお陰で楽になってきた。


フローズンダイキリを頼むと飾られたライムをパクリ。


「酸っぱくて美味しい」


「見てるこっちも酸っぱい」


春香さんと顔を見合わせて笑った。






その時、



「大和、俺ZIPPO忘れてった?」



後ろから聞こえた声に思わず振り返った。



「「あ…」」


振り返った先にいたのは、バリトンの男。



目が合いお互いが驚いて固まった。
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