【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


隼が私の横にゴロンと寝転がり


そっと抱き寄せる。



「結衣…大丈夫か?悪かったな」


多少の反省はしているらしい。


「無茶すぎます」


「結衣の甘い匂いに酔うから止まらなくなる」


「隼のバリトンに私がほろ酔いでしたけど?」


顔を見合わせて笑った。



だけど


「飯行かなかったな。もう昼だぜ。バレバレだな」


そんな隼の発言に


「二度と食堂でご飯食べれないじゃん」


「そんなことはねーよ。どうせやってると思われてんだか。」


「思われたくないし」


「冗談だ。誰も気にしちゃいねーよ」


「ほんとに?」


「あぁ」


その言葉にホッとした。


食堂でご飯を食べるたびに顔を合わせるのだからそんな恥ずかしいことを思われたくもない。



寝坊したんだと思ってくれるならそれが一番だ。



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