【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


目が覚めると隼も私を抱きしめたまま眠っていて


外はもう陽が傾きかけていた。


昨日の追いかけっこの後の早起きだったから


思いの他、長い夢を見ていた気分。




「隼…AILES行かないと」


うっすら目を開けた隼が


「結衣…もう少しこうしてたい」


もっと傍へと引き寄せるから


「これから一生そばにいるんだよ?イヤって言っても離れないよ」


「あぁ。離れたいって言ったって離さねーよ」


唇にそっと触れるようなキスをおとすと仕度するかって起き上がった。



「お願い。目の前で着替えないで」


「今さら」


「そういう問題じゃなくて」


「結衣、いつまでもベッドの中だとまた襲うぞ」


そんな恐ろしい言葉で私は手探りで服を探していると


クスッと笑いながら


ほらってバスローブで私を包んで抱き上げると


そのままバスルームで私を下ろした。



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