私であって、私でない。
『玲、華ハナ。』


『おかあしゃん!!』


『おかあしゃんだぁ!』


『玲も華もいい子にしてた?』


『華と仲良くしてたよ!
ね?』


『うん!
玲ちゃんといい子にしてたよ!』


『二人とも、大好きよ。』


お母さんの暖かい温もり。


ふっと場面が切り替わった。


『玲っ、玲っ!』


お母さんのすすりなく声。


『玲ちゃん、起きてよ…。
玲ちゃん…。
ねぇ!』


『死んだのは華だよな?


玲が生きてさえいれば俺には関係ないからな。
ハハハハハッ!』


私は…違う。


『××じゃない。


私は…××だ…!』










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