【新】俺様社長の溺愛
「だって、仕事にならないし、西島さんの手を

煩わせてしまって、悪いのは、私だし」

そう言ってシュンとすると、秀人は溜息をつき、

私の背中をトントン。


「頼むから、家で大人しくしててくれ・・・

大事な体なんだから…お腹の子に障ったらどうする?」


「・・・でも」


「オレも大人しく会社に行って、仕事してくる。

早く帰るようにするから・・・でもな、もし何かあれば、

すぐに携帯か、会社に電話して来い、一人で無茶するな、いいな?」


「…はい、秀人の言いつけは、しっかり守る・・・

この子ももうすぐで、産まれてくるし・・・あ、でも、

お買いものくらいは行ってもいいでしょう?」


「・・・一人で?」

「近所のスーパーだよ?食材とか、赤ちゃんの物とか・・・」

「明後日までは待てないのか?」

「・・・え?」


「午後から休めるから、一緒に買い物行こう?

重い物もあるだろうし、その子の物は、オレも一緒に選びたい」

哀願するような目で見つめられ、少し笑ってしまった。
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