蒼月
夏色。
蝉の声が耳をかすめる

静かな校舎

退屈な授業に欠伸まじり

手を掴まれ

連れだされた夏色の空の下
貴方は真っ直ぐ前見て手を引く

長い坂道

自転車…二人乗りで駆け抜け

広がる青い海

靴も上着も脱ぎ捨て

海にdive

弾ける水しぶき

キラキラ光る粒

私と貴方を包む

退屈な世界が

夏色に染まった


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