ズボラ女子が恋をした場合。



ちらっと遥斗の方を見ると、
男子に囲まれて楽しそうに話してた。


「あ、今、見たでしょ」
「べ、別に見てないよ」

美咲するどい、侮れない。



あれから、
遊園地の帰りに二人で公園に寄った後から、

遥斗はすこぶるご機嫌だ。



「そりゃあんな風ににこにこ笑顔にもなるわ~」

美咲は相変わらずにやにやしながら遥斗の方を見る。



「だから、なんで私が遥斗のこと好きだって……」

「だって、心配かけさせたくなかったんでしょう?

それってさ、相手を思いやる気持ちがないとできないっていうか。

んー、私には、イケメン日向に告白されてもそっちに行ったりしないから心配しないで、って風に聞こえるけど??」



なっ、ななななんと……。

私の気持ちを言語化するとこんな風になるのか?????



「しかも、イケメン日向からのパフェデートを断ったんでしょう?」

「それは…、まぁダイエットっていうか……。それにデートじゃないし」


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