呪いのブレスレット
ラケットバッグと旅行カバンを入れたところで、もう一台のバスの側に玲奈を見つけ向かおうとした。

あ……。

そばに小杉の彼女である3年のマネージャーがいるのが見えて足が止まる。

彼女は部員から何か話しかけられても首を振ったり、一言二言話すだけで、元気があるようには見えない。

そこへ小杉が彼女たちの元へ荷物を肩にかついでやってきた。

マネージャーと同じく、小杉の雰囲気も暗い。

絶対に2人はなにか知っている……。

「よっ! 亜美!」

後ろから肩を軽く叩かれ、振り返ると翔平が元気な笑顔で立っていた。

翔平の顔を見るとホッとする。

翔平はあたしが見ていた方を見てから、首を傾げるようにして見るけれど何も言わない。

「バスに乗ろう」

翔平はあたしの手を握り、バスに乗り込んだ。

< 170 / 216 >

この作品をシェア

pagetop