呪いのブレスレット
「よく来てくれたわね。亜美ちゃん」

もともと太っているおばさんじゃなかったけれど、今回の件でやつれてしまった……そんな印象を受けた。

あたしはなんと答えていいのかわからなくて頭を下げる。

「どうぞ。入って。2階のひかりのお部屋に行きましょう」

おばさんの後についてひかりの部屋へ向かった。

小学校の頃から、どちらかと言うとあたしがひかりの家に遊びに来ることが多かった。

部屋のドアを開けるといつものように笑顔のひかりがいるような気がした。

おばさんは中へ足を進めるけれど、あたしは入口で立ち止まってしまった。

やっぱり胸が痛いよ……ひかり……。

入口で突っ立っているあたしを振り返ったおばさんは弱々しい笑みを浮かべる。


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