呪いのブレスレット
呪われている……。

すべてひかりが起こしたことなの?

そこでなにも考えられなくなり、あたしは意識をふっと失いその場に倒れた。

******

気がつくと、保健室の簡易ベッドに寝かされていた。

四角いマスの天井から、横を向くと驚くことに小杉が椅子に座っていた。

物思いに耽ったような横顔。

顔は窓の外に向けられていた。

見れば見るほど整った顔だなと思う。

「小杉……」

「あ、気がついたのか」

脚を組んで椅子に座っていた小杉はあたしのところへやって来た。

「どうして小杉が……?」

「佐藤がいきなりぶっ倒れるから、俺が連れてきたんだ」

「あ……ありがとう」

「俺もあの場所に居たくなかったからちょうど良かった」

「ん……」

教頭先生の言葉を思い出すと戦慄が走り、震えてくる。
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