マーメイドの恋[完結]

1週間後の土曜の夜、福岡市内のカフェ&バーで、高島桃乃と待ち合わせをした。


夏子は、週末は休めないので、夜の7時に仕事が終わってから、タクシーで近くの駅まで行き、そこから博多駅までの列車に乗らなくてはならない。


夏子がバーに着いたのは、8時近くになっていた。
はじめて行く店に入るのはなんとなく怖い。


夏子は、駅で待ち合わせをすれば良かったと思いながら、桃乃に電話をかけた。


「あっモモ?今バーの前にいるんだけど、モモはもう中にいるの?」


「ナツ遅い〜!中にいるよ。早く来て!先輩もナツに会うの楽しみにしてるんだよ」


< 4 / 169 >

この作品をシェア

pagetop