今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「はははっ。まあいいじゃん。褒めてんだよ。完全無欠なパーフェクトなやつより、少し、間抜けなところがある方が絶対いいって」

 航太は俺の肩を叩いて、うん、うんと頷いている。

「そうか?」

 
 元から、完全無欠なつもりはなかったんだけど。
 他人から見ると俺ってそんな風に見えるのか。


 知らなかった。


「そうだ。陽菜に告白する気あんの?」

「あ、いや、それは……」

 突然思いもかけない質問をされた。
 びっくりするだろ。

 
「どっち?」

 せかされるような航太の真剣な目が怖い。
 さっきまで、俺のこと笑っておいて、今度は何なんだよ。


「まあ、機会があったら」

 ずっと、友達のままっていうのも悲しいよな。
 いつかは、彼氏として付き合いたいし、でも、いつになるのか。


 
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