今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 時計を見ると、午前三時近く。



 もう一眠りできる。



 ベッドから毛布を一枚はぎとって、陽菜に着せ掛ける。


 電気を消して、僕も同じ毛布にくるまった。



 弟の特権。



 陽菜の体の柔らかさと温もりが気持ちいい。




「おやすみ」



 僕はもう一度キスをして、目を閉じた。
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